久しぶりの日曜更新

テレビ東京系で放送されているBB−WAVE.tv*1
みなさんはご覧になったことありますか。企業ビジネスマン向けの番組なのですが数少ない私のお気に入り番組の一つで時間があれば必ず観ています。簡単に紹介すればいかにして勝ち組企業にのし上がったかを現場の声を中心に構成して企業CMっぽく仕上げさらに勝ち組になる番組ですw
今週は旭山動物園*2を特集していました。以前から注目されていたので私も存在は知っていました。動物園って聞くとどんな風景を思い浮かべますか。サル山でケンカしているサル、だるそうに寝そべっているライオンや白クマ、巣からまったく出てこないので本当にいるのか疑ってしまうカワウソなど一部で繁栄している都市部の動物園を除いては最近は哀愁が漂ってしまうイメージがデフォルトになりつつあると思います。それでも子供の頃に訪れた動物園って今よりドキドキしている空間で年に1度くらいは必ず訪れた記憶があるのですけどね。最近は年々来園者数が減少していき廃園に追い込まれる動物園が後をたたないそうです
そんな風潮の中、最近の子供達は象やキリンを見ても感動しない、時の流れには勝てないという意見に疑問をもった1人の獣医師兼旭山動物園スタッフの企業努力ストーリーです。「どのような見せ方をすれば子供達は喜んでくれるか?」「動物達の本来のあるべき姿をみてもらいたい」。そんな単純な思いから今まで予想もできなかった動物の飼育スペースを設計し、結果的に毎年入園者が増加しているんだそうです。もう目から鱗ですよ。詳細はホムペをご覧頂くとして、例えば氷の穴から顔を出す獲物を捕獲する白クマの習性を利用して、白クマがいるコーナーの真ん中に強化ガラスで円形の観察窓を作り、来園者はそこから顔を出すことによって至近距離で白クマと迫力の対面できるわけです。ある程度の投資は当然必要ですがそういった工夫により動物園の楽しみ方に革命を起こしたのですね。全国の水族館はかなり以前からそういった取り組みを試みているのに何故動物園は今まで腰を上げなかったのでしょうか。地方のサファリパークもただ放し飼いをしているだけで動物の生態を至近距離で観察することは不可能に近いんですよね。どこも資金難で設備投資が行なわれず環境も悪化していくのは明らかですがほんのわずかな発想の転換でお客さんは関心を持ってくれるという良いお手本だなぁと感じました
新しい動物や珍しい動物を連れてくることで客の関心を引こうとしても一周すれば飽きられてしまいます。それよりも現存の動物を違う角度から観て貰う方法を考えることに焦点を置いたほうが合理的であり消費者もまた注目してくれるのではないでしょうか
勘違いしないで下さい。どこかのアイドルプロジェクトのコンサートの話ではないですよw