というわけで

つんく♂ソロアルバム【TAKE1】を買って来ました。仕事帰りに人ごみを掻き分けタワレコ新宿店に向かったのですが何故かビルごと全館休館日。フラゲ需要がある火曜日に全館休館なんてテナントであるタワレコもやってらんないないだろうなと思いながら、実は「ポイント貯まんない責任をとって!」などと小市民ぶりをいかんなく発揮してしまいました。仕方なくHMVで購入しました。HMVって照明が暗くてなんか逆に落ち着かないんですよね。外資系CDショップもそれぞれ個性を出そうと努力しているんでしょうがクラブっぽいというか洗練されたイメージを全面に出しているところが逆に引いてしまうんです
そんなことよりそんなことより【TAKE1】の感想を。といっても主に11トラックの『LOVE〜Since1999〜』ですがw
つんく♂さんの声って艶っぽいじゃないですか。本物のつんく♂ファンはどう思ってるか知りませんが彼の真骨頂は声質を生かした大阪弁バラードだと思っているんですよね。ですから原曲よりもスローテンポにアレンジしたことは成功だと思います。古くでは上田正樹さんの『悲しい色やね』とかやしきたかじんさんの『やっぱ好きやねん』このあたりを歌えば怖いくらいはまるはずです、絶対w
でさらにスローテンポにした影響によって女性(高橋愛)パートの追い詰められた感情まで表現するような演出効果を生んだと思うんです。原曲では2人(つんく&浜崎)の駆け引きが最大の見せ場というか聴き所なわけじゃないですか。まあ抽象的な表現をすれば大人の恋愛って感じですね。しかし今回のアレンジによって大人の男性に必死でついて行こうとする健気な女性という関係を曲中で創造したかったんじゃないかなって思います。たぶんに先入観は入ってますが。女性ボーカルの顔とか性格とか年齢を知っているから胆略的に想像できることかもしれませんが原曲と聴き比べるとそう思わずにいられないんですよね
イントロがピアノから入るんですよ。これが最高にせつなくて鳥肌立つんですよね。日向敏文(ひなたとしふみ)さんのファンだった私には結構たまらなかったりします。別録なので2人の息があってるかと言えば苦しいところですが高橋愛さんの声量を意図的に大きめにミキシングすることによって女性パートの一途で一生懸命な生き様が伝わってきてこれはこれでありだなって思いました。あと息遣いをかなり大切にしてますね。『Jupiter』の平原綾香さんばりに吸気音を拾っているのが印象的でした
ただ高橋愛さんの英語の発音が微妙なんですよねぇw高校生が授業中にあてられて英語の教科書を読んでるような風景が目の前に広がりました。つんく♂さんのことだからこれも故意にやらせた可能性もありますがせっかくハロプロ以外で歌う機会を頂いたのだからもう少しマスターしてほしかったというのが本音です
『LOVE〜Since1999〜』に関しては全体的に素晴らしい作品に仕上がったんではないでしょうか。高橋愛さんの声質(exしゃぼん玉、ここにいるぜぇ!)が嫌いな人にも一度聴いてもらいたいなぁと思います。彼女自身、自分をコントロールし要求に応えた結果がこの作品に込められていると聴いてもらえた方に感じてもらえれば成功だったんじゃないでしょうか。つんく♂さんおつかれさまですw
そのほか『なんでやねん心配せんでええ』が個人的にはつんく♂さんの本領発揮といった印象を受けました。彼は自分の表現方法を熟知して、それを人に伝えることに長けた人なんですけど美味しいものばかり食べていては栄養が偏ることも知ってらっしゃるんでしょうね。大人ですよ大人

つんく♂オフィシャルサイト
http://www.tsunku.jp/