月曜ドラマランド

って枠がフジ系列で昔あった記憶があります。当時の旬のアイドルが主演、演技俳優が脇を固め、それなりの視聴率もとっていたのではないでしょうか。ブレーメンの音楽隊第二部って余裕であのレベルに達するハイクオリティな完成度でした
とくに最終回(第8話)で私、目から変な水が流れそうになりましたよ。最初の頃はミュージカルっぽくてストーリー構成が雑だなぁと思っていましたが最終回までのスピード感と主人公の美音子(辻ちゃん)の表情豊かな演技、脇役の心理描写や全体に流れるアットホーム感がだんだん心地よくなって、最後はプチ感動まで与えてくれました。ドラマとしての完成度では高橋愛さん主演の第一部より第二部のほうが高かったように思います。第一部はこのドラマ全体の導入部という役割もあり説明っぽくならざるをえない、全編通しての重要キャラであるケン坊のキャラ立ちが第一部ではまだ確立が不十分だったこと抜きにしてもです
第二部全体に流れる幸せ感が一番の見所だと思いますが、だからこそケン坊の哀愁が誇張されて彼にどうしても感情移入してしまうのですよね。彼が少しでも幸せになってほしいと思う気持ちは第三部の視聴意欲を湧かせてくれますし、「ミニモニ。3部作だから全部観なければ」という使命感以上の視聴理由を与えてくれたことが私にとって衝撃であり、モヲタ以外の方があまり観ていないことが悔しいとまで思ってしまいましたw
各部それぞれに共通していえることは各主人公がモーニング娘。内での個性の延長線上に存在するであろうキャラが台本に書かれているっぽいことと、細かい演出を随所に散りばめ、隠れた設定を発見する楽しさが付録としてついていること。詳しくは ブレーメンの憶測隊かな?この2点だけでもモヲタとしては歓喜の嵐ですが想像していたレベルよりさらに上を行ってたので私は大満足です。第三部も惹き込まれる匂いがプンプンです。ケン坊の謎というか第一部の冒頭のシーンにいかに繋がるかが興味津々です
とにかく第二部に限定すればフジテレビでゴールデンタイムに2時間ドラマとして放送しても遜色ない完成度だったと思いますね。最近のゴールデンって芸能人の愚痴番組や、お笑い芸人のマジネタトーク等はっきり言って食傷気味ですよね。ドラマにしてもシリアス路線が中心ですし、コメディードラマはあまり話題になりません。久しぶりのアイドル主演アットホームドラマ「VICTORY〜フットガールの青春〜」(よろしQ〜ねw)はかなりアレな感じであまりにも色物っぽくて決してもう一度観たいとは思いませんでしたw
NHKが制作したから素晴らしいドラマになったのか?事務所の力が衰えて民放に今回の企画を押し通すことができなかったのか?広告代理店が馬鹿なのか?三部すべてをスペシャルドラマとして流すのはクドイとしても二部だけなら十分視聴に耐えられる作りだったと思いますし、これだけ幸せ感溢れほのぼのできるドラマなんて最近めったに放映されないことを考えれば、逆に新鮮で少しは話題になったんじゃないかなって思うんですけど
まあ、一般視聴者に相手にされない良質ソースに小さな幸福を発見して楽しむのが今のモヲタライフの真髄だと思いますが、そんなメディアの片隅のドラマの中で一生懸命演技してくれるメンバーが素敵過ぎです
とにかく加護ちゃん篇も楽しみ
(NHKさん、最終章くらいは歌ではなくセリフを一言ミカさんにあげて〜!!)