『コヨーテ・アグリー』

──ずっと同じ映画を?
「はい。だから、飽きない作品を探して。今は『コヨーテ・アグリー』」
──おおう、カッコいい。イメージぴったり。これで『ローマの休日』とか言われたら、意外だったけど(笑)。
                   『モーニング娘。×つんく♂2』より

どうしても愛ちゃんが観ろというので観ましたよ。以前、『やぐちひとり』で矢口さんがこの映画を最優秀エンタメ賞として番組内でオススメしていた記憶があります(あまり自信がない)。つまり矢口さんの影響で愛ちゃんは嵌ったのかもしれません
簡単に解説するとソングライターを夢見る女性のサクセスストーリー。それ以上でもそれ以下でもないって書くとつまんなそうな印象を持たれてしまいそうですが大の大人の私でも結構楽しめました。ただ10代20代の女性が観るとたぶんもっと楽しめる映画だと思います。敢えてクレームをつけるとすればあまりに脚本がミラクル、伏線が少ない、他のコヨーテ(バーの踊り子)の人生にも踏み込んでほしい、主人公ヴァイオレット(パイパー・ペラーポ)が歌うシーンで口の動きと歌が合ってない、など重箱の隅をつつきたくなりますが愛ちゃんに免じて許します。
なんと言ってもパイパー・ペラーポがかわいい(個人的イチオシはキャミー役のイザベラ・マイコ)。これに尽きるんじゃないでしょうか。ほとんど新人と言ってもいいパイパー・ペラーポの初々しさが映像全体に良い緊張感を生み出しています。制作は『フラッシュダンス』などで有名なジェリー・ブラッカイマー。「無名な新人を揃えることにより現実性を持たせた」と彼が言う様に、実際に存在するニューヨーク・イーストビレッジのクラブ・バー〈コヨーテ・アグリー〉の世界がよりリアル再現されているようです。鑑賞後、一度本当の〈コヨーテ・アグリー〉でお酒を飲んでみたい!と思えたらこの映画を好きになった証拠だと思います。ストーリーはあっけないほど単純で、物足りなさも確かにありますが、終わった後の爽快感はきっと誰にでも伝わるはずです
さらに本物のリアン・ライムスとパイパー・ペラーポが共演するシーンがカッコいい。1人の男としてあの場にいれれば最高だろうな、まさに地上のパラダイス。ってのは大げさだけれど、興味ある方は一度観てください。「いいなー、僕もアレほしい」と思うに違いありません

そんなリアン・ライムスの歌をうたえるようになりたいという高橋さん。これですよ、この心意気に惚れてしまいます。現状の活動だけの小さな器で終わるべき人じゃない愛ちゃんは主人公と自分を重ねながら毎回観ているのかなと妄想しながら鑑賞するのが高橋ファンとしての最高の醍醐味ですね

実際、リアン・ライムスの歌声は痺れました。今度、サントラ買ってこよっと。その時にはまた感想を書いてみたいと思っています

コヨーテ・アグリー 特別版 [DVD]

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