アディオス

campariorange2004-01-21


というわけで本日もスペインネタです。興味湧かない人を無視して書かせてもらいますw
誰がために鐘は鳴る』を執筆したヘミングウェイもスペインを愛して止まなかった。「も」って書くと私と彼が同列になってしまうのですがw、同作品で刹那的な死を描きたかった彼の思いは私が想像しているスペインのイメージそのままなんですよ。いつも死と向かい合わせで客を魅了する闘牛、踊り子が自分の人生の瞬間を切り取り、フラメンコギターの強烈な音色に合わせて表現するフラメンコダンス。そんな空間で自分自身をもう一度見つめなおすことができればって思います
擬似体験がしたくて何度かギター生演奏のあるスペイン料理店で食事したのですが周りがスーツ着たサラリーマンが打ち上げとかしていて萎えてしまいました。ハムとポテト入りのオムレツ(スペイン風オムレツ)や冷たいスープ(ガスパチョ)、うさぎ肉の唐揚げなど料理は美味しかったですがスペイン料理ほど雰囲気重視な料理もないなあと勝手に決め付けてしまいました。たぶん私はナルシストなんでしょうねw場末の雰囲気漂う盛り場で狂ったようなギターの音色とともに無心で踊っている美しい踊り子をバックに酒を飲んでいる自分を想像して「俺ってカッコイイな」などと錯覚したいんだろうなと。でも一度でいいから体験してみたいw
純粋に観光目的なら首都のマドリッドよりも「ドン・キホーテ」や風車で有名なラ・マンチャ地方で澄みきった青空を眺めて虚無感を味わったり、バルセロナゴシック建築の雄、アントニオ・ガウディの代表作サグラダ・ファミリア大聖堂を見物し圧倒的な存在感に心を打ちのめされてみるのもいいでしょう
瞬間に命をかけ、しかし一瞬に数十万の国民が内乱の犠牲として命を落とした国スペイン。いつもは陽気で労働が嫌いな*1彼らの闇の部分に少し触れてみたいなあというのが本音だったりします



(参考 ダイヤモンド社地球の歩き方』)

*1:労働者の多くは1時から4時までが昼休みで毎日シエスタと呼ばれるお昼寝の時間もあるらしい