頂点はないと思う

campariorange2005-02-25


何年ぶりかに「餃子の○将」に行って来た。学生の頃は学食の次に経済的な食堂という位置づけで時折足を運んでいたのだがこっちに移り住んでからは滅多に行くことはなくなっていた
○将に行くという行為は断固として「餃子」を食べに行くことであり、間違ってもラーメンを食べに行ってはいけない。これは先祖代々我が家の家訓、いや掟であった
久しぶりに行った○将、そこには目を疑わんばかりの光景が広がっていた。「みんなラーメン食ってる・・・。」ざっと周囲を見回しただけでほぼ8割近くがラーメンがセットになったランチを黙々と食していた
私はひるんだ
「もしかしてココの○将のラーメンは激ウマなのか?お得感?餃子が激マズ?」
大きく深呼吸した私は原点に立ち返った
「ここで躊躇してはいけない。俺は餃子を食べる為にわざわざここに足を運んだんではないか。何を血迷っている?旨いラーメン店なんて周辺に腐るほど乱立しているじゃないか」
自問自答の答えはすでに決まっていた
「すいません、餃子定食」
まだ動きがぎこちない新人のホール店員に勝ち誇ったように注文した
懐かしい味を堪能しながらもカウンターの隣でラーメンをすすっている客を一瞥した。最後の餃子を頬張りながら、ふっとメニューを確認した

餃子ランチ 714円(税込み)

「ナナナッナッ、ナナヒャクジュウヨエン?!」
そうだ、ここは東京新宿のど真ん中。その瞬間480円前後だった庶民の味方、餃子定食のイメージが木っ端微塵に砕け散った。精算後、雑居ビルが立ち並ぶ昼下がりの靖国通りの喧騒を掻き分けながら駅に向かって私はひたすら歩き続けた


久しぶりに食べた○将の餃子の味とともに蘇ってくるせつない感情。。。

「やっぱ新宿ってたっけえええっ!」