矢口真里脱退

半年間に3人の「象徴」が抜けるわけです。そのうち2人は確定事項のプログラムであったとしても、5月以降もモーニング娘。のファンを続けて行く為の理由というものを多くの人達が必死に探していたんじゃないかと思うんです。もちろん、最大の理由には「俺の応援しているメンバーが在籍しているから」ってことかもしれません。しかし、人間は一つの決心を下すときプラスαの要素をずっと待ち続けます。例えば、冬の寒い日に自宅から電車に乗って街へ靴を買いに行くとき、寒さのせいで一瞬怯んでしまいます。特に今すぐ必要でもない靴を買うという単独理由だけで自分を行動に移させるのには大きな勇気がいります。そこで「あっ、今日は以前からほしかったCDの発売日だ。」ってことを思いつくといとも簡単に布団を片付けて軽快に街に繰り出すことが可能です。皮肉なことに今回の矢口さんの脱退騒動はプラスαの理由付けになったのではないかと思っています。「過去のしがらみ抜きの新生モーニング娘。を少し見てみたい」と一度でも個々のファンに思わせたのなら良い方向に作用したのではないかなって
もちろん、5期以降から本格的にファンになった私目線での考え方ですし、そうじゃない人もたくさんいらっしゃるでしょう。ただ今回の事件をモーニング娘。ファンとして肯定的に捉えるならば最高の落とし所はここにしか存在しませんし、UFAとしてもそこに賭けたとみて良いでしょう
さて、残されたメンバーの心理ってのも大変興味があります。社会人なら経験がある方もいらっしゃると思いますが、直属の部長が規律を破ったという理由で辞表を提出して部署からいなくなったと社長から事後報告を受けてしまったわけです。円滑に廻っている部署ほどテンションは下がってしまうでしょう。私にも似たような経験があって、部下が辞めるってのも結構ショックですが自分が信じていた上司がいきなり消えるってのは理由はどうあれ、それまで持続していた緊張感がプッツリ切れてしまうはずです。あるものは疎外感、あるものは虚無感、そんなやるせない気持ちに陥ってしまうはずです。そこで顧客の為にすばやく立ち直ることができるってのは相当な精神力が必要なはずです。いかにすぐれたサラリーマンでも、「お客様の笑顔が見たい」から業務をこなすってのはあくまでタテマエで、「上司に褒められたい」「上司に怒られたくない」という欲求を満たすことが仕事の主な原動力になっているのではないでしょうか。そんな精神的支柱でもある上司が自分達の前から去っていくってことの重大さってのは非常に由々しき事態であり現場の空気は重苦しいはずでした
八王子で行なわれたコンサートでの吉澤リーダーの決意表明を読ませて頂きました。○○音源もネットで落として聴かせて頂きました。素晴らしかったです。感動しました
「雨降って地固まる」ってのは他の多くの諺がそうであるように所詮結果論です。でも、今回ほど昔の人は偉いなあって思ったことはありませんでした。私もその場でよっすぃの決意表明に賛同して雄叫びを上げたかったなあ。感動して涙を流している自分が容易に想像できますよ。モーヲタとしての責務ってわけじゃないですが「今後もモーニング娘。は大丈夫」ってことだけは記しておきます。矢口さんも安心してソロ活躍してほしいですよね