DVD『モーニング娘。第六感ヒット満開!CONCERT TOUR 2005 SPRING』

個人的には『LOVE IS ALIVE!』を観た時と同じくらい興奮。曲目が新鮮、武道館が新鮮、メンバーが新鮮。そう、まさに新生モーニング娘。のステージだなぁと嬉しくなった。矢口さんが抜けたってことで、演じる側と見守る側にひとつの共通認識が生まれた。演じる側が「生まれ変わった娘。を見てください」と伝えるアクションを起こすまでもなく見守る側は完璧な心構えを持って臨める。それは矢口さんという全盛期の判りやすいシンボルが卒業ではなく脱退という特異な形態で双方の目の前から消えることで判りやすい区切りを創造してくれた。こう考えると娘。の転換期の象徴として矢口さんもまた犠牲になってしまったのではないかなと考えてしまう。しかし、矢口さんもモーニング娘。もその不運な出来事をポジティブに作用させていますので安心してね、と視聴者に捉えてもらうべく一生懸命やっている心意気が感じるから結果的には良かったんじゃないかと思うことにしている



まず、初っ端の『THE マンパワー!!』ですごい迫力を見せつけられる。もうね「コレ、コレ!」って感じになる。さらに『浪漫〜MYDEARBOY〜』でヒートアップ。どの曲でもそうだがメンバーが皆楽しそうなんだよね。伸び伸びと歌ったり踊ったりしていて緊張感というものを感じない。これはリーダー吉澤さんの力かなと思う
そして『独占欲』。ミキティのラップで鳥肌立たなかった人はいないんじゃないかな、現場にいた人もDVDを鑑賞した人も。上手いヘタはこの際どうでもいい。吹っ切れたミキティの凄さってものを感じた。さらによっすぃが触発されたように被せてくる。やっぱり、モーニング娘。って「アイドル」にカテゴライズすべき集団じゃないよね。唯一「モーニング娘。」というカテゴリーを独占している集団だよな
しっとりとした『涙が止まらない放課後』のあと、ガキさんのソロから始まる『声』、今の10人を想定して作られたような『ラヴ&ピィ〜ス!』、カントリー娘。だけの『色っぽい女〜SEXYBABY〜』ではみうなが輝いてた。良い意味でも悪い意味でも当時あの曲は梨華ちゃん色だったから自分達が主役でこれだけの大観衆の前で一曲歌えることは感慨深いものがあったんだろうな
『ふるさと/高橋愛Ver』、『直感〜時として恋は〜』、『すき焼き』とまさに私にとっては夢にまで見た映像。アルバム『第六感』に愛着のある人だったらたまらない場面。観るのがもったいなくなって途中で一時停止を押したくなる、それほど私にとって内容の濃いコンサDVDだった。一つの要因としてすべての曲に誰かの見せ場があるってことが凄い。選曲の勝利
もちろん、主役は石川梨華さんなんだけれどアンコール以降の卒業の瞬間までをメンバー揃って盛り上げていくって感じがしなくて「あくまで私達全員が主役ですよ」って印象。石川さんもそれを快く承諾して、気がついたら手紙をファンの前で読む時間になってた、そんな素晴らしいコンサートだったと思う

さて、個人的にもう少し深く触れたい曲があるんだけどもう2回くらい見返してから書く方向で