モーニング娘。アルバム『愛の第六感』

ラジオ音源をチマチマ拾って大体のイメージは掴んでいたのですがやはりCDを聴くと新鮮です。たぶんに金を払った実感というものが私のガラスでできた深層心理に「おい、当然満足感でいっぱいだろ?良い音楽ってものはそれ相当の代価を支払わないと体感できないもんだぜ」みたいに脅してくるものです
高級メシを食べるときに必ず襲ってくる「ここの料理は雑誌にも頻繁に紹介される有名なシェフが作った料理だから、当然旨いに違いない。旨いと思わないと自分の価値観が疑われる」症候群。これは本当にやっかいです。そこで解決方法をひとつ提案。良い食材とはどのようなものか?ある食材に対する適した火加減とは?みたいなことにこだわりを持って自炊してみてください。1年間くらい続けていれば新しい発見ができると思いますよ。たとえばインスタントラーメンひとつにしても麺の茹で方、綺麗なゆで卵の作り方、ベストなチャーシューの厚さなど。そういう自分なりのスタンダードが確立できると外食したときに代価に見合った料理が提供されているか?ってことがぼんやりとですが判断できるようになってきます。納得できなければ二度と行かなければいいし、気に入った店であれば何度となく足を運んで下さい。同じ店でも日によって料理の仕上がりが安定していないことまで実感できるでしょう。そうなれば自然に「値段のわりに旨い店」にめぐり合うことができるんじゃないかなと思います
いつものように話が逸れてしまいました
今回のアルバムはイントロが楽しい。1曲目の放課後から11曲目のSHIP TO THE FUTUREまでイントロのみ連続で聴いてみて下さい。バラエティに富んでいることがよくわかります。まあ豪華アレンジャー陣総出動ですから当然と言えば当然でしょう。1枚のアルバムとして評価するとすればミュージカル曲を最後のほうに並べた感が少しアレですがよくできたアルバムだと思います
特に気に入ったのは以前ラジオ音源で感想を書いた『すき焼き』と『直感〜時として恋は〜』。南野陽子さんに一度歌って頂きたい『レモン色とミルクティ』も捨てがたく『独占欲』も意欲作っぽくて気にいったのですがライブで是非見たい曲ということで前2曲を選びました。特に直感〜は久しぶりにコレですよコレって思うくらい気持ちよい快作ですよね。いろんな曲を張り合わせて一曲にしたような感じも匂ってきますがこれこそがモーニング娘。らしさだとも思います。どういう振り付けだろうか?などと想像するのも楽しい。他のアーティストのアルバムだったら絶対できない鑑賞法。モーニング娘。のファンだけに許された官能的な妄想行為です。会場の照明を極力落とし、たいまつを4本くらい焚いてメンバーの衣装はひょう柄のホットパンツと裾を結んだタンクトップでヘソ出しwつまりここまでイメージ出来てしまう素晴らしい曲ってことです。個人的には飯田さんの歌っている姿が見たかったのですが叶わぬ夢となってしまいました
その他にもかしまし2で各メンバーにソロを歌わすのは素晴らしい試みだと思いましたし、浪漫至上主義の私としてはもちろんこの曲には愛着があります。『HELP!!』で高橋さん1人の声しか聴こえてこないのは私が高橋さん推しだからなのかと真剣に悩んだりもしました
というわけで末永く飽きずに聴けそうな雰囲気で無理やり褒めなくてよかったと胸を撫で下ろした私でした。DVDの感想は次回に